※今回は猪の解体作業の様子も上げているので、そういうのが苦手な方には閲覧をおすすめできません。あしからず。
2/17(日)12:00頃猪がかかっているのを発見しました。小さめのメスです。
乙に戻り、斧、止め刺し用のナイフ、ブルーシートを取って来ました。
鹿のときと同じ要領で、斧で気絶させて鎖骨の上の骨が無いところに止め刺し用のナイフを入れ大動脈を切り放血します。放血は心臓が動いているうちに行い、心臓マッサージするようにして血をできるだけ出します。苦しそうな声を出すので心が痛みますが、命をいただく以上はできるだけ美味しくいただきたいので集中して行います。
動物を殺すのは複雑な気持ちです。食料を自給するためにはじめた猟なので捕れたのはもちろん嬉しいのですが、斧で直接手を下すと手に生々しい感覚が残るし、怯えている猪の姿も精神的に堪えます。怯えて身動きがとれない動物を殺すのはひどいことのような気もします。でも牛、豚、鶏、馬など今まで普通に食べてきて誰かが屠殺をしていたわけで何を今さらとも思うのです。いろんな感情が渦巻くのが猟の現場なんだなぁと思う今日このごろです。
本来猪がかかると銃猟免許を持っている人に止め刺しを依頼することが多いです。罠にかかった猪は向かってくることが多く、オスは鋭い牙を持っていて危険です。
今回は小さい個体であり、ワイヤーが木に絡まり身動きが取れないことを確認し、かつ2人で見回りをしていたので何かあっても大事には至らないと判断し自分たちで止め刺しをしました。
乙に持ち帰り、表面についた泥をザッと洗い流します。
内蔵を抜くために吊るします。
吊るす際につかったロープワークは2日前にオーナーにレクチャーを受けていたのでスムーズに行えました。準備って大事です。
内蔵を抜いたらすぐに冷やします。体温は雑菌が繁殖しやすい温度であり、冷やさずに放置しておくと肉のいたむ原因にになります。
続きは翌日行います。
翌日。
皮を剥ぐ作業です。
浴槽の水を抜いて再度吊るします。
後ろ脚から皮を剥いでいきます。
皮と皮下脂肪の間に刃を入れて皮を引っ張りながら剥いでいきます。脂肪がうまいらしく、脂肪を肉側に残すように皮を剥ぐのがポイントだそう。
皮剥作業ほぼ完了です。
皮を剥ぐ作業は2人で2時間ほどかかりました。
皮剥ぎの2日後、解体作業を行いました。
予め動画や本で予習していたのと、鹿の解体の経験が活きて割とスムーズに進みました。
精肉したてのスペアリブをロケットストーブで焼いていただきました。
食べるところは少なかったですが美味でした。
猪スープ。味付けはシンプルに塩コショウ。
鶏に猪の頭部を煮て与えたら喜んで食べていました。貴重な動物性蛋白質です。鶏を飼っていると獣を解体しても捨てるところが本当にありません。猟と養鶏は非常に相性が良いと思います。
鹿皮鞣しの続き。
十分に乾燥したので釘を抜いて次の工程へ。
電動ヤスリで表面をなめらかにします。
ミンクオイルを塗り込んで完成です。ミンクオイルを塗ると革が柔らかくなります。
毛皮の面はこんな感じに仕上がりました。
初めてにしてはうまくいったと思います。
続いて猪の皮も鞣してみることにしました。今回は脱毛バージョン。脱毛のために水10リットルに消石灰500グラム溶かしたものに猪の皮を48時間以上浸けます、
48時間以上浸けたら毛を毟っていきます。よく抜けましたが、所々抜けない部分もあったので、もう一度消石灰水に浸けます。
続きは次週です。
罠。
奥は作動していた罠を再設置。手前は見回りの際にピンクリボンを目視で確認しやすいように視界を遮る枝を刈っています。
罠の見回り中に木耳を発見。
4月に予定している民泊開始やシェアメイト本格募集に向けて、片付け。
だいぶスッキリ。車庫入れも楽になりそうです。捨てるものは奥にまとめました。
台所に鍋やボウルなどを干すスペースがないので、製作します。
コンパネと角材を使いました。
あとはペンキを塗って固定したら完成です。
木工作業、猟、革鞣し、民泊の準備といろんなことが同時進行で進んでいます!
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